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平和学(概説)
平和学の「論点」
日本平和学会が作成した、平和研究の論点集。遠藤誠治他『平和をめぐる14の論点:平和研究が問い続けること』法律文化社、2018年。これから読み始めるのがいいかな。ブックガイドとしては、日本平和学会編『平和を考えるための100冊+α』法律文化社、2013年。
「平和」とは?
そもそも「平和」とはなにか?と考えるのであれば、
などがいいですかね。
あとは、自分の関心のあるテーマをみつけて、それを掘り進めていくのがいいのかな。
構造的暴力
1960年代後半、南北問題への人々の関心の高まりは、「戦争がなくても平和ではない」状態があることを認識させるに至った。そうした状況下において、ヨハン・ガルトゥングは「構造的暴力」という概念を提唱した。平和学を勉強しているとすれば、この概念ははずせない(ことになっている)。
開発と環境
ここから、平和学は、経済開発(経済発展)を含む社会開発、地球環境問題への関心を高めていく。それが、いまでは、SDGs(持続可能な開発目標)という形で、目標が定められている。
ここまでに至るプロセスをわかりやすく解説したのが、実際に国際交渉の現場にかかわった蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標』中公新書、2020年。こちらが研究者目線なのに対して、岩波新書の方は、外交官の立場から書かれたもの。南博、稲場雅紀『SDGs:危機の時代の羅針盤』岩波新書、2020年。読み比べてみるとおもしろいかも。
(以下、つづく)
(2021年5月23日更新)